お茶のイロハと豆知識
お茶の成分やTPOに合わせたお茶の飲み方をご紹介いたします。
お茶の成分についてアミノ酸 | アミノ酸の中心をなしているのはテアニンとグルタミン酸です。 テアニンにはリラックス効果があり、ラットなどによる実験で快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンが約10倍も増加していることが確認済みです。お茶を飲んだときのリラックス効果は気分的なものではなく、テアニンの効果によるものです。 |
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カテキン | お茶の渋味をつくっている成分、従来はタンニンと呼ばれ正確にはカテキンはタンニンの1種であり、様々な生活習慣病の予防に効果を発揮しています。 例えば、老化を防ぐ過酸化脂質の生成をを押さえてコレステロールを減らす、血圧や血糖値の上昇を防ぎ、猛威を振るったO-157撃退する抗菌、抗毒、抗ウィルスの働きも見逃せません。 茶葉に含まれているタンニンは、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートの6週類で茶の全体成分の8〜15%を占めています。 お湯を注いだ時に一杯の湯呑に溶け出す量は70〜120mgで、これが程よい渋味をもたらします。 |
ビタミン類 | 茶葉にはビタミン類が豊富で、ビタミンAそのものは無くても、体内に入るとビタミンAと同じ働きをするカロチンがニンジンの10倍近く含まれています。ビタミンCは特に豊富で、ほうれん草の3倍近く含まれ、他にビタミンE,B群、P,Uなどもたくさん入っています。 ただし、ビタミンB群とCは水溶性なのでお茶に溶け出しても、ビタミンA(カロチン)やEなどは脂溶性の為お湯に溶け出しません。 せっかく豊富なこれらのビタミンは茶葉に残ったままなので、何とか茶葉をそのまま食べる工夫をしたいものです。 |
食物繊維 | 茶葉には平均12%の食物繊維が含まれています。 ただし、食物繊維には水溶性と相でないものの2種類があり、お茶には溶けださないものの方が多いのが実情です。 しかし抹茶は別で、茶葉をそのまま粉末にしたものですから食物繊維をそっくりとることができます。 |
カフェイン | お茶にはコーヒーに負けないだけのカフェインが含まれています。 カフェインには疲労回復、覚醒効果、大脳刺激、強心作用、利尿作用など優れた働きがあり、お茶の苦味もカフェインが作り出しているのです。 |
フッ素 | フッ素には虫歯予防効果(歯の表面を強くし、虫歯にならない為の抵抗力をつける)があります。 日頃からお茶の飲むことで虫歯になりにくい丈夫な歯を作り、また同時にカテキン入より虫歯の原因となる細菌の増殖と歯垢ができるのを防止します。 |
ミネラル | 新陳代謝が円滑に行われるのに必要な栄養素がミネラルであり、 血液のアルカリ性を保つ為にも重要な栄養素です。 茶葉にはカリウムが豊富でミネラル全体の半分を占め、カルシウム、マンガン、ナトリウムなどがこれに続きます。 |
仕事の合間 | 上煎茶がお勧め。 頭脳の働きを活発にさせるカフェインが豊富です。 |
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力仕事やスポーツの前 | 上煎茶がお勧め。 筋肉刺激を促すカフェインが豊富です。 始める20〜30分前に飲み、その最中も20分〜30分ごとにコップ1杯飲むとより効果的です。 |
眠気やアルコールの 酔いを覚ましたい時 |
上煎茶がお勧め。 高い温度で入れたお茶の方がカフェイン濃度が高まり、覚醒効果によって眠気が覚まされます。 ただし、その分お茶の渋みは強まります。 |
脂っこい食事の後 | ほうじ茶がお勧め。 口中のべとつき感が消え、さっぱりします。 |
食後 | 中、上級煎茶がお勧め。 カテキンの働きにより、虫歯の増殖を抑え、食中毒の予防にも効果があります。 |
空腹時 | 番茶やほうじ茶がお勧め。 濃いお茶は胃を刺激します。 |
就寝前 | 番茶やほうじ茶がお勧め。 カフェインの少ない物を選ぶことが肝心です。 |
お年寄りや幼児には | 番茶やほうじ茶がお勧め。 カフェインはお年寄りや幼児には刺激が強い為、避けるようにしましょう。 |